インプラントQ&A
インプラント治療とは
インプラント治療は人工歯根療法とも呼ばれており、虫歯、歯周病、事故などの理由により失ってしまった歯の代わりに、顎の骨に金属の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。
埋め込むインプラントに使用されている材料は、人体との親和性が非常に高くアレルギー反応が少ないチタンが用いられます。
インプラントが画期的なのは、天然の歯と同じような機能を生み出せる点で、インプラントのように歯の根を生成する治療法は現在のところ他にありません。
噛む感覚を骨がダイレクトに伝えるために、自身の身体の一部として感じる事ができることから「第二の永久歯」と呼ばれるなど、入れ歯やブリッジとは違い違和感がなく天然歯と同じように自然な感覚で噛むことができるのが特徴です。
インプラント治療は、日々新しい技術やさまざまな治療法が編み出されている、最新の治療法のひとつです。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリット
1. 食事が楽しめる
インプラントは天然歯と同程度まで噛む力が回復し、固いものでも問題なく噛めます。
噛んだときの違和感もありません。
また、入れ歯でみられる味覚の低下もありませんので、食事を楽しむことができるようになります。
2. 笑顔を増やせる
見た目が自分の歯に似ているので、区別がつきません。
笑った時に歯を気にする必要がないので、笑顔に自信がつきます。
3. 天然歯を守る
機能性に優れており、他の歯に余分な負担をかけませんので、天然歯の寿命を延ばすことに繋がります。
4. 周りの歯を削る必要がない
ブリッジのように周りの歯を削る必要がありませんので、健康な歯を健康なまま残すことが可能です。
インプラントのメリット
1. 費用がかかる
インプラントは保険適用外であるので全額自己負担となります。ただし、保険内治療のように治療の制限もありませんので、その患者さまに合った最適のインプラント治療法で治療を行うことが可能です。
費用対効果で考えると、決して高額であるとは言い切れません。
2. 治療ができない場合があります。
重度の心臓病、肝臓病、糖尿病などを患っている方は、場合により手術ができない場合があります。
上記の場合でも手術が可能な場合がありますので、ご相談ください。
3. 日にちがかかります
入れ歯やブリッジなどの治療法より、治療期間がかかります。ただし、治療回数は他の治療法とほとんど変わりません。
4. 定期的なメンテナンスが必要
インプラントを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが重要です。メンテナンスをしっかりと行うことで、長く使用することが可能です。また、インプラントの寿命だけでなく、他の天然歯の寿命を延ばすことにも繋がります。
インプラントとブリッジ・入れ歯の比較
インプラント
- 見た目
- 天然歯と区別がつかない
- 噛みやすさ
- 天然歯と同様に非常に噛みやすい
- 違和感
- 全く違和感がない
- 他の歯への負担
- 全くかからない
- 発音のしやすさ
- 天然歯と同様に発音しやすい
- 保険の適応
- 保険適用外
- 耐久性
- 10年以上の生存率が95%を超える統計がある
ブリッジ
- 見た目
- 天然歯に近づけるには保険外でハイブリッドやセラミックを選ぶ必要がある
- 噛みやすさ
- 隣の歯が健康な場合、天然歯と同様に非常に噛みやすい
- 違和感
- 土台がない部分に少し隙間ができるので多少の違和感がある
- 他の歯への負担
- 周りの土台となる歯を削る必要がありその土台となる歯への負担も大きい
- 発音のしやすさ
- 多少の隙間ができるので空気がもれ発音しにくい場合がある
- 保険の適応
- 審美性を犠牲にすれば保険の適用が可能
- 耐久性
- 平均生存年数は約8年
入れ歯
- 見た目
- 天然歯に近づけるには保険外でバネが見えない入れ歯を選ぶ必要がある
- 噛みやすさ
- 噛む力が天然歯に比べ3分の1程度になる
- 違和感
- 食事の際に動いたりするので違和感・不快感がある
- 他の歯への負担
- 入れ歯を支えるバネをかけている歯への負担が大きい
- 発音のしやすさ
- 違和感が大きいので発音に問題が生じることが多い
- 保険の適応
- 審美性を犠牲にすれば保険の適用が可能
- 耐久性
- 平均生存年数は約4年